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【レーサー12か月点検】 その1

皆さん。

 

 

定期点検してますか?

 

 

バイクにも車にも定期点検が義務づけられています。

車検時に行うのは基本的には24か月点検

そのほかにも6か月点検、12か月点検などがあります。

 

車検時の点検は強制的に発生しますが、

12か月点検や6か月点検などは自主的に依頼しないと行えません。

 

特に車検のない250㏄などはノーメンテで乗られている方も多いんではないでしょうか。

 

更に、点検作業は街乗りの車両に限定したことではありません。

勿論レーサーマシンも必要。

 

今回は、今シーズンの最終戦も終わり、シーズンオフを狙い、レーサーの12か月点検作業をいただきました。

 

というわけで、今回は、その作業を部分部分でご紹介していきたいと思います。

 

 

今回は、全部撮るととても長くなってしまうので、

【スイングアーム、リンク、サスペンションメンテナンス】

にフォーカスしていきます。

 

では早速。

 

 

まずサスペンション、リンクを外し、スイングアームを外します。

大変な作業に見えますが、ボルトの数も少なく、大した作業ではありません。

 

今回のスイングアームは250㏄なので、非常に軽い(*´▽`*)

というかただの角材だし(笑)

 

外していくとわかりますが、

チェーンが動いている周りはとても汚いです。

清掃のし甲斐がありますね♡

全て外したら、順番に見ていきましょう。

 

まずはサスペンション。

こちらは以前のブログ、動画でもアップしましたが、

まず現状のセットを確認します。

 

◆イニシャル(プリロード)

◆コンプ(圧)

◆テンション(伸び)

◆バネレイト

◆サスペンション全長

 

ですね。

セットが確認できたら、バラして清掃をします。

 

この時にOIL等の漏れがないか確認します。

ストロークするロッドの部分は傷等要確認です。

 

ちなみに今回も使用している【スプリングコンプレッサー】はこちら

次はリンク

これはとても単純な部品ですが、メンテナンスしてあるものと、していないものでは動きが全然違う、

大切な部品です。

 

しかも多距離乗っているままだと、錆びていることもザラにあります。

分解は簡単なので、綺麗にし、グリスアップしてあげましょう。

リンクのボルトがこちらですね。

 

これが良く錆びてるんですよ。

綺麗に磨きましょう(*´▽`*)

全ての部品が綺麗になったところで、

組んでいきます・・・が

 

この時にポイント。

 

ボルト、部品を仮止めした状態で、

車体に何度か荷重をかけてあげましょう。

走行中は常に1G以上の荷重がかかっています。

走行状態で本締めをすることで、本来の位置で占めることが可能です。

何度かサスペンションを動かしてあげたらトルクレンチで本締め。

最後に、スイングアーム、リンク、サスペンションをバラしたことで、

それぞれの位置も変わっているので、

再度チェーン調整をして完成。

 

難しくはありませんが、ほおっておくと錆びて酷いことになってしまう一部分でした。