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【エンジンチューニング シートカット】

こんにちはHRTSコーリンです。

 

皆さん,

 

バルブシートカット

 

ってご存知ですか?

 

 

そもそもエンジンにおいてバルブとは、燃焼室の吸気、圧縮、排気等するにおいて、

燃焼室のドア的なことをしている部品なんですね。

 

これ、空いたり、締めたりしているだけなんですけれども、

ここでもチューニングは可能なわけです。

 

詳しい方ですと聞いたことはあると思いますが、ビックバルブ化なんてチューニングもありますよね。

このように、空気の入る量、出る量を調節する馬鹿にできない部品なんです。

 

では、早速、バルブシートカットについてですが、

 

まず、エンジンメンテナンスする際に、バルブのすり合わせは行いますよね。

エンジンを組んだことがある方はわかると思います。

 

このバルブすり合わせ。

 

何を見ますか?

 

バルブのあたり、あたり面を見ますよね。

しっかり、バルブが当たっているかを確認し、しっかりあたりを付けてあげるのがバルブのすり合わせですが、

 

今回のバルブシートカットはこのあたり面の幅や、位置を変更してあげることができます。

 

これで何が変わるのかってところですが、

 

まず、

これは、幅が広いと、いわゆる面接触している状態です。

これを幅を狭くすることで、線接触に近くなり、よりしっかりした気密が可能になります。

また、幅を狭くすることで、よりあたり位置を変更しやすくします。

 

そして何より、バルブシートカットでは、バルブのすり合わせでは解消しない摩耗を修正することができます。

 

一般的には排気側のほうが良く摩耗します。

カーボンをしっかり除去してあげ、シートカットを行います。

 

そして私の使用しているシートカッターがこちら!

【NEWAY シートカッター】

これは、エフフォン・・・フォーミュラニッポンなどのエンジン屋さんをしている、

私のお師匠さんから教えてもらった工具なんですけれど。

 

ちょっとお値段は高いんですが、すごく良い。

 

めっちゃ切れる。切れすぎる・・

 

使い方などはYouTube動画をご覧ください。

 

これで切っていくんですが、2周も回せばかなり切れますので、ご注意。

 

ただ、こちらの工具、元々4輪メーカーさんなので仕方がないんですが、

2輪のシート角度に対応しないこともしばしば・・

そんな時は工具を加工し使用します(旋盤で加工)

 

Kawasakiだけかわかりませんが、角度がものすっごい特殊・・・

 

 

さて、では加工していく中で、

バルブシート加工のターゲット値ですが、

 

まず、位置は外々!ギリギリまで外!

これは空気の吸入量を稼ぐためです。

 

そして、幅に関しては、

私はインテーク0.8㎜、エキゾースト1.0㎜をターゲットにします。

インテーク0.6㎜まで攻めることもありますが・・・お客様のエンジンではちょっと怖いですね・・

ライフも短くなりますし・・

 

 

↓ 一度使ってみたい機械でのすり合わせ工具(笑) ↓