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ハイスロ、ロースロ

皆さん、ハイスロってご存知ですか?

 

製品名称としてはハイスロットルキットと言います。

ロースロとしても使用することがあります。

 

今回は、アクティブさんのハイスロットルキットのメンテナンスと同時に、

その構造と理屈、メリット、デメリットをご説明していきたいと思います。

 

皆さん、アクセルをフルスロットルにしたことありますか?

1000㏄や1400㏄などの大排気量ですと中々怖くて難しいですが、

250㏄なんかですと街中でも機会があるんじゃないでしょうか?

そんな時、フルスロットルにしたいのに、グリップを握り直さなければできない。ってことありませんか?

 

逆にパワーがあるKawasaki H2のような車両はもっと扱いやすいようにしたい、などの希望もあるでしょう。

 

そんな悩みを解決するのが、ハイスロットルキット。

その名の通り、スロットルをコントロールする製品なんですが、

スロットルの開度を調節することのできる製品なんです。

 

まずアクティブさんのハイスロットルキットの製品内容ですが、

スロットルワイヤーに本体のホルダー、そしてタイコ、スロットル、グリップですね。

構造としては、各部品が、アルミ部品になっていたりしますが、純正と同じです。

注目するのは、このタイコの部分。

ハンドル側のスロットル開度はこのタイコ部分の大きさで変わり、

大きければ大きいほど、ハイスロットル、小さければロースロットルとなります。

アクティブさんのハイスロの素晴らしいところは、このタイコが豊富に用意されているところ。

各車種専用品も用意されているのは勿論、

汎用としても用意されており、タイコのサイズは、36~54パイまで用意されています。

そう。お好みのスロットルを選べるんです。

選び方としては、まず、自分のバイクのスロットルサイズを調べます。

スロットル部分を分解し、測ればよいので、難しければバイク屋さんにお願いしましょう。

測ったスロットルよりも大きいタイコを選べばハイスロ、小さいタイコを選べばロースロとなります。

 

例で言うと、250㏄なんかは、最大径のタイコを使用し、ハイスロにしても大きなリスクもありませんので、

54パイを使用したりします。

 

これが驚くほど変わるんです。

 

すぐに全開になります。

 

また、純正のころよりも同じ操作でスロットル開度が開いていますので、パワーが上がったような錯覚に陥ります。

 

ロースロを選んだ場合、

純正のころよりもスロットル開度が閉じていますので、同じ操作で、まろやかな性格になります。

 

このように、タイコ一つでマシンのキャラクターを変えることができるんです。

 

更に、アクティブさんのハイスロはワイヤーも調整幅が多く、どんなスロットルスペックにも大概適応します。

そして、分解、清掃も簡単。メンテナンスは勿論、転倒の際のリペアパーツも豊富です。

 

最後にデメリットというほどではないですが、

アクティブさんのハイスロットルキットはアクセルワイヤーの取り回しが純正とは異なるケースが多いです。

ワイヤーの取り回しは整備センスが問われます。

取り回しのセンスがないとカスタムしたはずが、アクセルが重くなった。なんてこともあります。

 

そして、アクティブさんのハイスロットルキットを購入される場合は、ハイスロットルキットはスロットルの部分しかありません。

純正の場合、アクセルとスイッチボックスが一体になっている為、別途スイッチボックスを購入が必要です。

 

ちなみに私は、お客様に取り付ける場合、車種専用よりも汎用品を購入し、取り付けます。

お客様によってハンドル周りの装備が違ったりする場合が多いですし、自分が希望するワイヤーの取り回しができるからです。

汎用品のハイスロットルキットを購入すると、ものすっごい長いアクセルワイヤーが届きます。

 

 

と言うわけで、

今回はハイスロットルキットの説明でした。