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ドライブチェーン

今回は、ドライブチェーンのお話をしていきたいと思います。

 

私、昔からこのネタは多いのですが、

なぜ多いかと言うと。

 

チェーンのメンテナンスがなされていない方々が、非常に多いと思い。

毎回気になるので、お話しさせていただきます。

まずドライブチェーンは、エンジン側についているスプロケットと、リアホイールについているスプロケットをつないでおり、

ホイール、タイヤに駆動力を伝えます。

この内容だけでもわかると思いますが、

チェーンがメンテナンスされていないと、駆動力が落ちます。

グリス切れや、錆び、汚れなど様々ですが、綺麗にしましょう。

 

駆動力が落ちるということは、どんなことに影響していくでしょう。

 

まず、パワーが落ちます。

昔、Kawasaki ZZR1400をシャシ台で測定した際、ドライブチェーンを清掃するだけで、15馬力上がった経験もあります。

このように、汚れているとチェーンがうまく回らず、駆動力が上手に伝わりません。

 

次に、燃費が大きく落ちます。

スムーズに回らないということは、そこで抵抗が生まれているということ。

想像すればわかるように、負荷がかかっている状態で回っているのですから、当然燃費は悪くなります。

これは街乗りの方々には死活問題ではないでしょうか?

 

そして、錆びてグリスがきれると、音が鳴り、不快を感じます。

メンテナンスするだけで、音がなくなり、車両の押し引きが楽になった件は数えきれません。

 

更に、最悪の場合、トラブルが起こります。

これは避けたいですよね。

最近のドライブチェーンは非常に高品質かつ、メーカー様が耐久性を考えチョイスしてくれている為、

よほどのことがないとチェーンがきれることはありませんが、チェーンが外れたなどはたまに聞きます。

これはチェーン自体のメンテナンスというよりは、チェーンの伸び調整、管理によるものですが、非常に危ないです。

チェーンが外れ、もしくは切れて足を切断したという件もあります・・・

 

このように、ドライブチェーンは非常に多くの働きをしています。

エンジン内部などと違い、目の届く範囲ですので、こまめにメンテナンスしてあげてください。

何より、最近では、エヌマチェーンさんからカラーチェーンが発売されているほどです。

綺麗にしてあげるだけで、足回りの見栄えがかなり違ってきますよ。

 

ドライブチェーンのメンテナンスは、時間管理や、距離管理での交換もそうですが、

清掃は、汚くなってきたと思ったら相談、もしくはメンテナンスしましょう。

こまめすぎても良いほどです。

メンテナンスにはチェーンクリーナーとチェーンルブを使用します。

チェーンクリーナーはホームセンターでも販売していますが、

やはり、チェーンメーカーさんの販売しているケミカルはひとあじ違います。

Oリングへの攻撃性も少なく、体感でもわかるほど綺麗になります。

 

チェーンルブも同じです。

しかし、個人的には、チェーンクリーナーよりもチェーンルブにお金をかけていただきたいですね。

チェーンルブは様々なメーカーが販売しています。それぞれねんども違いますし、タイプも違います。

お好みで選びましょう。

ちなみに弊社は使用しているのはDIDさんのチェーンクリーナーとチェーンルブ。

清掃性、グリスのねんどと言い、私の一押しです。

ただ、どのメーカーもそうですが、チェーンルブは塗りすぎないようにしましょう。

あまり塗りすぎると、ホイールが回転した際に、タイヤにとび、付着します。

経験がある方も多いのではないでしょうか。

こまめにメンテナンスされるのであれば、チェーンルブはチェーン1週かければ十分だと私は思っています。

それよりもチェーンクリーナーでの清掃に精を出しましょう。

 

また、番外編としては、レース用のチェーンには、ノンシールモデルというものがあります。

これは、Oリングが入っていない仕様のチェーンです。

これについては、走行毎の清掃を推奨します。

Oリングが入っていないということは、グリスの保持がされていないということ。

つまりチェーンの金属部品が直接触れ合っている為、グリスがきれると。

切れます。

ほんとに切れます。

いきなり切れます。

 

その代わり、Oリングというゴムの抵抗部品が入っていないレース用の為、

非常に良く回ります。

くるくる回ります。

 

というわけで、皆さんのチェーンは今どういう状態ですか?

汚れていませんか?

汚れていたら、綺麗にしてあげましょう。

綺麗にすると気持ち良いですよ。

車両の見た目がワンランク上がります。

ほんとに。

 

是非気にしてみてください。