今日は、エンジンオイルについて、少しご紹介してきたいと思います。
先日、オイル交換の作業をいただき、エンジンオイルが入荷しました。
今回入荷したのは、エルフさんのエンジンオイル。マキシテックという種類ですね。
ねんどは10W30。
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今回は、250㏄のバイクなのでこのねんどを選択しました。
さて、皆さんはエンジンオイル。どのメーカーの、どの粘度を使用していますか?
好みもあるでしょうが、大体皆さん、エンジンオイルは自分なりにファンなメーカーを選びませんか?
あとは口コミ等で選んだりしますよね。
では、本当はどれが良いのかというお話ですが、
まずメーカーさんのお話をする前に、今さら聞けない、オイルの粘度のお話です。
今回ご紹介したエンジンオイルは10W30、ですが、
まずこれは、どんな粘度なんでしょうか?
これはSAE規格で表記されています。
まず最初の10W。
これは、低音時の粘度を表します。
Wというのはウィンター(冬)のWです。
数字が小さければ小さいほど、寒さに強くなります。
この数値が小さければ小さいほど、低温時でも柔らかいオイルということを意味します。
つまり、朝一のエンジンの始動性が良いことや、低粘度のため、燃費が良い、などの効果があります。
そして、後ろの数値30は、高温時での粘度で、
数値が大きければ大きいほど、高温時でも、硬さを保ったオイルであるということです。
スポーツ走行などをする場合に向いています。
一般的にはこの後ろの数字で粘度を話し合います。
基本的な粘度のお話は以上ですが、
では自分のバイクは、何を入れたらよいのか。
まず間違いないと言えるのが、そのバイクメーカーがその車種に推奨するエンジンオイル粘度です。
サービスマニュアルやメンテナンスノートにも記載があったと思います。
そりゃあ間違いないですよ。
メーカーさんが長期間の開発に使用し、多くのテストを行っての推奨オイルですから。
では、
ほかのエンジンオイルを入れる場合ですが。
極端に粘度の違うものはやめましょう。
50番が推奨粘度なのに、いきなり30番を入れたりはお勧めしません。
やわらかいオイルを試したいのであれば、この場合、まず40番からはじめましょう。
そして、どのようにフィーリングが変わったか。
トルクは?始動性は?高回転時はどう?
色々試して、楽しみましょう。
次に、エンジンオイルの交換時期ですが。
2輪は4輪に比べ、交換サイクルが早いです。
4輪よりも高回転なことが理由としてあります。
メーカーにより、前後はあると思いますが、
3000km前後でしょう。
どんなオイルでも3000kmでは交換してほしいですね。
しかし、レーサーマシンは別です。
サーキットで、3000kmなんて言ったら、とてつもない走行量ですし。
何よりもエンジンにかかっている負荷も、使用回転数も違います。
全日本レースなどを回る際は、テスト走行が多くない限りは、予選前に交換したりします。
これは、チームによってサイクルや、ルールが違います。
そして、街乗りの話に戻りますが、たとえ3000km走行していなくても、半年に1回は交換してください。
このように、エンジンオイルだけに限ったことではありませんが、すべてにおいて距離管理、時間管理は必要です。
そしてオイルメーカー。
これは非常にゴールの見えないお話です。
まず、今となっては、非常に多くのエンジンオイルメーカーさんがあります。
全てのメーカーのエンジンオイルを試すことはとてもできません。
だから、私たちは口コミや、バイクショップで情報を集め、自分なりに選んだメーカーのファンになるわけです。
そう。
これに関しては答えというものを聴いたことがありません。
面白いですよね。
これだけ長年使用されてきて、まだ答えが出ないんです。
また、よく聞く、よく見るメーカーだから良いはず。
高いから良いオイルのはず。というのもありますが。
これも一概に言えません。
よく聞く、よく見るという点に関しては、そのメーカーさんの営業が素晴らしいということ。
高いということはコストがかかっているということ。
まあ、高いという点に関しては、悪かったことはありませんが。
意外な、普段聞いたこともないメーカーさんが、とても良かったという話も多いです。
こればかりは自分なりに情報を集めるしかないんです。
周りの人、バイクショップ、量販店のスタッフ、ネットでの検索など。
ただし、あまり周りにこのエンジンオイルはダメ、良いなどを押し付けたり、言わないことですね。
マジで喧嘩になります(笑)
ちなみに勿論、私が推奨するオイルメーカーもあります。
が、この場では控えましょう。
お聞きしたい場合は、ホームページのお問い合わせ等でも質問は受け付けます。
しかし、私も全オイルメーカーをテストしたわけではありません。
長年レースメカニックをやってきた経験からのお話です。
参考にしていただければ嬉しいです。
というわけで、今日はエンジンオイルのお話です。